CDとCD-Rの違いは?

sinjo

2007年08月21日 19:46

とにかく一番多い質問が、CDとCD-Rの違いについてです。

CDとCD-Rは見た目は全く同じです。ついでにDVDもDVD-Rも見た目には同じです。
しかし、本当に同じなのでしょうか???

残念ながら、同じように見えても、同じものではありません。
構造も違えば、使用方法も違います。

CDはどうやって作るのか。※わかりやすく説明してます。
1)スタンパーと呼ばれている、原盤を製造します。
2)原盤にポリカーボネイトを流し込み、原盤から型を抜きます。
3)レーザー光線が反射するように、アルミ膜をコーティングします。
4)アルミ膜が剥がれないように、コーティングします。
5)収録された内容がわかるように、レーベル面に印刷します。

CDとは、工場で製造されるCDの事を言うのです。
大量生産向きの製造方法で、プレス専用機械で作られています。
CDショップで市販されているCDは、このような行程で製造されています。

じゃあCD-Rはどうやって作るのか。
CDとは一つだけ製造過程が違うのです。
アルミ膜との間に、レーザーで変化する薬品がコーティングされています。
要するに、レーザー光線で、デジタル信号を焼き付けられるのです。

ん〜。わかりにくいですか?
これでも、わかりやすく説明しているのですが・・・

CDは物理的にデータが書込まれていて、CD-Rは化学的にデータが書込まれているんです。
これでわかりますか?

近頃は、CD-Rディスクの性能が飛躍的に良くなっているので、簡単にCD-Rで製造しているようですが、製造方法が違いますので、使用方法も違うことをご理解ください。

ここからが、本題です。
『なぜCD-Rじゃダメなの?』って良く聞かれます。

当社ではCDプレス/DVDプレスの業務をしています。
近頃はインディーズバンドがCD-Rで製造して、手売り販売するバンドも増えていますが、ショップではCD-Rを受付けてくれないということで、当社に相談に来る方が増えているのです。

ショップがCD-Rを受付けてくれない理由は
1)音飛びや再生不良を起こすため。
2)再生できないプレーヤーがあるため。
3)いつかは、データが消えて聞けなくなるから。
この3点です。クレーム対応できないからCD-Rを扱ってくれないのです。

CD-Rはパソコン等で、レーザー光線を充ててデータを書込みます。プレーヤーではレーザー光線を充ててデータを読込みます。ずー−っとレーザーが当っているので、いつかはデータが読めなくなるのです。
光で焼き込むということは光で変化するのです。だからCD-Rは長期間保管できないのです。

CD-Rは半永久的に保存できるディスクではないのです。
半永久的に保存できるのはCDプレス/DVDプレスなのです。
ですからショップもプレスされたディスクしか扱ってくれないのです。

この質問、すごく多いんですよ。1週間に3回以上は説明しています。
ぐだぐだ言うのも面倒なので、ズバリいいます。

CD/DVDはプレスしないと、データが消えるリスクがあります。
値段をつけて売るのならば、CD-R/DVD-Rでは購入する人に失礼です。

インディーズだから・・・個人だから・・・枚数が少ないからと言って、CD-R/DVD-Rで配布するのもどうでしょうか。500円以上で販売するのなら、CD-R/DVD-Rを使ってはいけません。

そんな相談をずーっとしています。
みなさんがわかってもらえる日まで説明し続けないといけないんです。

当社は、沖縄県で唯一CDプレス/DVDプレスで製造できる会社です。
多くのインディーズCDやDVDビデオを製造してきました。
個人レベルで製造できる時代になってきましたので、一番原点の質問が多いんですね。

これからは、このような質問からCD/DVDを個人でも製造できるまで、このブログで紹介していきたいと思います。

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