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Posted by TI-DA at

2007年11月11日

盤面印刷の種類について

質問/インクジェットプリンター印刷、カラーレーザー印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷の違いを教えてください。

このようなお問合せがありましたら、これまではお電話で説明しますので、当社までお電話くださいとお知らせしていました。

メールで返事をするのが面倒だからではありません。ちょっと文章で表現するのが難しいので、お話ししながらお伝えする方がわかりやすいからです。

お返事ブログを始めましたので、今回はちょっと長くなりますが、ブログでご説明したいと思います。

●インクジェットプリンター印刷
ご家庭で使う事の多いプリンターがインクジェットプリントです。液体のインクを用紙に吹き付けて定着させる印刷方式で、一番普及しているプリンターだと思います。

近頃は家庭用のプリンターでもCD-RやDVD-Rのホワイトプリンタブルメディアに印刷できるインクジェットプリンターもあるようですが、1枚ごとに印刷しないといけないし、汚れや傷、水分で滲みなどが生じることもあります。

プリンターの性能上、インクを吹き付けるので品質はイマイチだとは思いますが、お手軽な印刷方式だと思いますので多くの方が利用されているようです。

当社では業務用のインクジェットプリンターをご用意していますので、急な対応にもお応えできますが、100枚を超えてくると料金的にはプレスをオススメしています。盤面印刷、データコピーを考えると、1ロットが100枚未満の場合に効果的だと思います。

●カラーレーザー印刷
オフィスのコピー機がレーザー方式です。そのカラー版がカラーレーザーと言われている印刷方式です。トナーインクをディスク盤面に定着させ、200℃に近い高温を瞬間的にあてることでインクを定着させます。

当社はRICOH製のDL220というCD専用印刷機を導入しています。
※2003年に製造中止になっておりますが、メンテナンスを繰り返して大事に使っていますので、まだまだ健在です。

盤面に直接インクを定着させていますが、耐久性、耐候性、耐水性に優れており、キレイな仕上りが特徴です。1時間に120枚の高速印刷が可能で、盤面が光沢(ミラー)でも印刷できます。

インクジェット同様、100枚以下の場合にオススメしていますが、インクジェットプリンター印刷のような盤面印刷のトラブルはございませんので、当社としてはオススメしています。

しかし、全面ベタ印刷、規則的なグラデーション、小さなカラー文字などは、あまりオススメできませんし、CD-R専用印刷機ですのでDVD-Rへは印刷できません。

●シルクスクリーン印刷
インクジェットプリンター印刷、カラーレーザー印刷が、CD-Rというブランクメディアを使用するのと違って、シルクスクリーン印刷はプレス工場で印刷することになります。

音楽CDでよく利用される印刷方式ですが、特色インクと言われているインクを色毎に印刷する方式です。赤や青、白、黒、緑などのインクを、それぞれの色毎に印刷します。

当社の場合、白+最大4色まで印刷することができますので、それなりのデザインを表現することができますが、デザインを入稿する際には、各色毎に版を分ける作業と、色の印刷順を考えなければなりませんので、多少の慣れが必要です。

赤、青、白でデザインする場合は、赤の版、青の版、白の版を用意していただきます。この作業ができない場合は、当社へ依頼されてください。間違うとイメージ通りに仕上りませんので、注意が必要です。

更に、薄い色から濃い色で印刷しないと、インクが透けてしまい見た目の色が変わることがあります。赤、青、白でデザインする場合は、白→赤→青の順で印刷する必要があります。

また、ヌキ加工、ヌキ合わせ、ノセなどの細かいデザインが必要ですので、作業ができない方は無理をせずに当社に依頼するか、オフセット印刷をご利用ください。こちらのページで説明しています。

当社ではCD-Rにもシルクスクリーン印刷が選択できるようになっていますが、経済ロットは5,000枚からとなりますので、小ロットではオススメできません。ディスク製造工場での印刷になりますので、高品質ですが、納期がかかります。

●オフセット印刷
プレス時に利用できる印刷方法で、DVDでよく利用される印刷方式です。プロセスインクと呼ばれるCMYKの4色を掛け合わせてフルカラーを表現する印刷です。

フルカラーの写真を表現するには、オフセット印刷を利用するしかありません。シルク印刷に比べるとデザイン時に注意することもなく、見た目のまま印刷されますが、網点で表現されているので、全ての色を完全に再現することはできません。

特にディスクへの印刷は、プラスチックに印刷していますので、紙への印刷に比べて仕上りに差が出てきます。こちらのページで説明しています。

当社の場合、白+CMYK+特色1色まで印刷することができます。特色1色はアップチャージ、印刷条件がございますので、担当者までお問合せください。


このように印刷方式では、仕上りの差がありますし、製造工程によっては利用できない場合もございます。ご希望のデザインがどの印刷方式に合っているのか、どの印刷方式じゃないと表現できないかは、様々な条件でかわりますので、お電話いただきましたら説明いたします。

遠慮せずにお電話にてお問合せください。
内容をお聞かせいただいた上で、ご説明させていただきます。  


Posted by sinjo at 01:49Comments(1)デザイン